平方の横山千加子さん

「小郡の魅力の発信基地になりたい。みつばちが花畑を飛び回るように、訪れた人の口コミが広がっていけば」と目標を語ります。

小郡市平方の荒巻養蜂場の横山千加子さん(46)は、100余年の歴史を誇る養蜂一家に生まれました。東京でファッションデザイナーとして活躍したのち、海外での生活を経て、2006年に帰郷し夫婦で養蜂業を継ぎました。
宝満の市では、レンゲを中心に5種類のハチミツを販売します。同養蜂場のハチミツは加熱処理をせず、生の状態で瓶詰めしているので、ビタミンや酵素が失われず、体に優しくフレッシュな味わい。
横山さんは宝満の市の店長も務め、地元の農産品とハチミツを組み合わせた楽しみ方を提案していくそうで、「野菜とハチミツのスムージー、梅のハチミツ漬け、ハチミツドレッシングのサラダ‥」といくつもレシピを描きます。
「デザイナーとしての経験を生かして、次はまちをデザインしたい」と横山さん。
「宝満の市」を市民の消費行動や生活パターンを変える起点にしたいそうで、農産品の販売を基本にしながらも、環境や食の安全について考えるコンテンツを充実させる意向。そんな未来を見据えて、まずはポケットパークでの市民参加型のイベントを手掛けたいとのこと。「フォトコンテストやマルシェ、出品農家を紹介したフリーペーパー発行‥」とファンを増やすアイデアは尽きないようです。
「東京にいた頃、出身地の説明に苦労しました。『おごおり』と言っても通じず、久留米の隣町と紹介していたんです」と苦笑いで当時を振り返ります。「まだ若く、都会に憧れ上京しましたが、帰郷して気づく豊かな自然と人の心。今はまちの魅力を広める使命に燃えています」と。
いつの日か小郡の名が全国に馳せるように、今まさに横山さんは大きな一歩を踏み出したところです。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次