二夕の藤田みち子さん

「つぼみの状態で出荷していた。咲いた姿を見届けられなかった」と当時を振り返ります。「でも今は、野菜が消費されている現場に立ち会えて、やりがいは20倍です」と声を弾ませます。

二夕の野菜農家・藤田みち子さん(71)は20aの畑でピーマンやキュウリ、ニンジン、キャベツ、ナスビ、カボチャを育てています。宝満の市の立ち上げ当初からの古参メンバーで、「藤田さんの野菜をください」と直々のオーダーもあるほど、新鮮野菜には定評があります。

そんな藤田さんは野菜の前はヒマワリを生産していたそうです。JAを通じて全国に出荷していましたが、手が掛かり重労働で、何より「いくらお金になっても、消費されている実感に乏しかった」と藤田さん。

冒頭のコメントのように、消費者の手もとに着いた瞬間に満開を迎えるようにつぼみで出荷し、県外の花屋の軒先に並ぶ。消費者との接点がまるでありませんでした。そこで、近場に卸す野菜作りに切り替え、宝満の市の会員に。

「この前ナスビをみそ汁にしたよ!」「ピーマン苦手な子供が美味しそうに食べたよ!」「カボチャは藤田産に限るね!」などと嬉しい感想がモチベーションになっているそうです。

「宝満の市は、消費者と生産者の距離が近い。反応がダイレクトに届くから、やりがいしか感じません」と藤田さん。

7月1日のオープン時には、キュウリやナスビ、ピーマンがお目見えします。

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