小郡の園木孝子さん

「オリーブオイルで軽く炒めて塩コショウで。ほどよい火加減で調理して」。2004年から小郡市小郡の圃場でズッキーニを生産する園木孝子さん(70)がオススメの食べ方を教えてくれました。

 園木さんのズッキーニは長~く、極太。青果市場に出荷するズッキーニはサイズが定められておりますが、園木家のズッキーニは規格外ゆえに宝満の市でしか買えません。「市場を通じたスーパーなどでは洗練されたフォルムが求められるが、直売所では武骨な野菜が逆に喜ばれる」と狙いを語ります。

 そもそもズッキーニはキュウリの兄貴のような見た目ですが、実はカボチャの仲間で和名は「ウリカボチャ」。青く瑞々しい姿のため、キュウリに倣い味噌を付けて丸かじりしたいところですが、カボチャがそうであるように原則的に加熱調理を必要とします。

 園木さんのズッキーニとの出会いは16年前。農協の部会で知り合った農家に種をもらい、試してみたところ、手が掛からず、強い生命力で繁茂するズッキーニに魅了されました。今でこそ市民権を得たズッキーニですが、当時は珍品として若干敬遠されたことも。園木さんは「ラタティーユなど珍しい料理を自宅で楽しむ機運が高まり、時代が追いついてきた、引き合いはあるだろう」と期待を込めます。

 宝満の市で、小郡で育まれた巨躯のズッキーニを手に入れよう!

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