大崎の田中俊浩さん

「自然相手の仕事の醍醐味は、注いだ愛情がそのまま返ってくる」と、大崎の田中俊浩さん(53)は大きく実った野菜を次々と収穫していきます。

4年前に父親の死去に伴い、建設会社を退職して専業農家になりました。サラリーマン時代は工事受注の営業などで活躍していましたが、農家としては知識ゼロからのスタートでした。農業家だった母親に教わりながら、昨年あたりから経営が軌道に乗り始めたそうです。

そんな田中さんはトマト、キュウリなどの夏野菜を育てています。トマトは桃太郎系の品種で、果実が堅く高糖度でサラダなどに適しているそうです。キュウリは表面のイボが大きく、濃い味わいの「節成」という品種を採用しています。こちらは漬物に最適。

「営業の仕事では人情の機微に触れた。相手に誠実に接すれば、巡り巡って自分のためになる。こと野菜づくりにも同じポリシーで臨んでいる」と田中さん。牛糞をブレンドした土の配合や苗の作付けなど、少しでも手を抜くとたちまち作物に結果が表れるそうです。「これからも真摯な思いで野菜をつくっていきたい」と鉄道沿線の圃場を見渡します。

宝満の市のオープン時には、トマトとキュウリだけですが、8月中旬にはカボチャやゴボウ、里芋が10月頃に出荷されるそうです。お楽しみに!

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